2007年11月08日

長野の小学校が担う未来のジャズ

エキサイトニュース
小さな音楽家が集う、長野の小さな学校のフシギ
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091194227447.html


第26回全日本小学校バンドフェスティバル予選 東海小学校バンドフェスティバル」において、思いがけない「宝物」を見つけた。

どのチームも揃いの衣装に、ピッタリ呼吸をあわせて大勢で演奏する様は見事だったが、そんななか、現れたのは、トレーナーにジーパンなど地味ないでたちの、少人数の団体。
だが、ひとたび金管の演奏が始まると、誰もが目をみはり、息をのんだ。

曲目はジャズのスタンダード『アイ・ガット・リズム』。主旋律1分程度の曲を、金管の各パート奏者たちが、ソロなどでつないでいく構成なのだが、こどもたち一人一人のスキルが、いやに高い。ノリノリのリズム感、舞台度胸の良さ、舞うように楽しそうに指揮をする先生、どれをとっても「只者ではない」趣だった。

聞くと、この「長野県上田市立西内小学校」は、金管の全国大会常連校だそうだが、もしかして、非常に厳しい練習についてこられた、わずかな子だけが大会に出るシステムなのだろうか。
強さの秘密を、校長先生に聞いてみた。

「西内小学校は、17、18年度と全国大会に行き、18年度は全国大会で『グッドサウンド賞』もいただきました。でも、それまでは県大会どまりで、東海大会に出場できたのも17年度が初めてで、『井の中の蛙だから、素晴らしいサウンドを聴いてくるつもりで、思い切ってノリノリでやってこよう』と言っていたんですよ」
実はこの成績は、近年、うなぎのぼりに築いたものだそうだが、気になる児童数は?
「全校児童は79名です。そのうち、金管をやっているのは5〜6年生全員の26名で、特別支援(特別学級)の子も含めて全員参加としています」

大会に出場する他の多くの常連校が、部活のように、選ばれたメンバーで出場となっているのに対し、ここはなんと「全員参加」とのこと。
「そもそも学校目標は、『知恵と粘りと思いやり』で、その中の一つとして、具現化したものが、全員参加の金管バンドだったんですよ」

当然、練習方法も、「厳しい練習→ついてこられるものだけで大会参加」のイメージからはほど遠く、
「基本は登校日の朝7時半から8時10分まで。特に大会前や講習会があるときは、土日練習があることもありますが……こどもたちは本当によく練習してますよ」と、実にほのぼの。

そんな彼らには、近隣などからの演奏依頼が多く、土日を中心に、年間20数回は演奏会に出向いているのだそう。

ところで、大会で演奏した『アイ・ガット・リズム』の選曲理由を聞くと、校長先生はこう語った。
「どうしても過疎化している学校ですから、大集団の迫力に匹敵するには、一人一人のクリアなサウンドを響かせるしかないんですよ。ジャズなら、ソロを活かせるから」
ちなみに、西内小学校では、1年生が鍵盤ハーモニカ、2年生がリコーダー、4年生はアルトリコーダーといった具合に、全学年でそれぞれ毎日ハーモニーが流れているそうだ。


なんとまあ、すばらしい小学校でしょう!
校長先生の弁を見る限り、どうやら校長さんが粋でホンモノのスイングファンと見えます。
吹奏楽畑の先生なら、インザムードかシングシングシング専門でしょうから。


はじめてこのブログをご訪問されたジャズをあまりご存知ない方の為に、ジョージ・ガーシュイン作曲アイガットリズム( I GOT RHYTHM )とはどんな曲か、こちらで聴いていただくことも可能です。

I GOT RHYTHM 試聴用MIDI

1933年(昭和8年)ミュージカルのガール・クレイジー[Girl Crazy]のためににできたこの曲は、のちにモダンジャズ時代に入ると、多くのバッパーがこぞってこのコード進行をそっくりそのまま拝借した「着せ替え曲」を大量生産することになりました。

コード進行と歌詞はこちら

ガンサー・アンダーソンさんの趣味のページより
http://www.guntheranderson.com/v/data/igotrhyt.htm

アイ・ガット・リズムは、典型的な「32小節」「循環コード」の元祖といわれて、モダンジャズの今の時代でも、必修練習曲のひとつとして非常に重要な曲です。
しかし、その際には、元曲の最後尾にある2小節のおまけ(これをタグという)を省略してしまうことがほとんどですが、モダンジャズしか聴かない方は、この試聴曲にある「タグつき」の古風な終了方法に注目してみてください。
つまり、本当のアイ・ガット・リズムは、32小節ではなく、34小節だったのです。

1943年に、作曲者ジョージ・ガーシュイン本人がピアノを弾いた「アイ・ガット・リズム」の貴重な映像はこちらで鑑賞できます。

posted by Jersey Bounce at 13:10| Comment(2) | TrackBack(0) | Jazz独白 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。西内小学校の金管バンドの一人です。今年は残念ながら全国大会には行かれませんが、この様に演奏を聞いて下さった方が居たことが、とても嬉しいです。ありがとうございました。
Posted by 拓未 at 2007年11月08日 22:40
拓未さん
うわあ、西内小学校のかたからコメントいただけてとても感激です。

校長先生は、とてもジャズがお好きなんですね?

これからいっぱいジャズを広めていってくださいね♪
Posted by Jazzジャズ・Jazzy Bounce at 2007年11月10日 11:49
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