2008年03月31日

女性ジャズオーケストラの歴史

ジャズ、やるべ!
21世紀、日本の田舎の女子高生ジャズオーケストラが、突如脚光を浴びることになった「スイング・ガールズ」。

所ジョージの「日本全国吹奏楽部の旅」人気と相俟って、大変な社会現象にまで成長できたことは大変嬉しいことだ。

吹奏楽部に男の子が入部しなくなったのはいつの頃からだろうか?
「吹奏楽部」というと、女子ばかりだが、「ジャズ研究会」ビッグバンド、というと、依然として男の世界である。

−−−−−−−−−

そんな男の世界、ジャズの中にあって、女性もきらめきの活躍を歴史に残している。

その際、ジャズ・ヴォーカルの世界は別扱いにしなければならない。
あくまで、器楽としてのジャズに限定しないと意味がない。

It don't mean a thing if it ain't got that swing by instrumentation.


ピアノも弾けて歌も唄えるラヴィー・オースティンや、サッチモ(ルイ・アームストロング)の最初の妻、リル・ハーディンのバンドが最初の女性リーダーバンドとして1920年代の歴史に残されている。
しかしこれらはリーダーのみが女性で、手駒となるメンバーは腕っこきの男性メンバーを従えているところが、ジャズの歴史から女性がはじかれている負の歴史になるのかもしれない。

有名どころではスイング時代のメリー・ルー・ウィリアムス然り、モダンジャズ期の穐吉敏子オーケストラ(秋吉敏子オーケストラ)然り。

通好みで行けば、ベリル・ブッカー(ピアノ) Berill Boker(p)、マギー・ハイアムス(ヴァイブ) Maggie Hyams(vib)、バーバラ・キャロル(ピアノ) Barbara Carroll(p)、メリー・オズボーン(ギター)Mary Osborn(g)、然り、近年ではジェリ・アレン(ピアノ)(Geri Allen)然り。

これらに共通するのは、すべて、「女伊達ら」、「紅一点」、「主張する女性」というテーマである。



女性ばかりのジャズ・オーケストラ、として、私達日本の庶民に一番親しみ深いのが、マリリン・モンロー主演、ジャック・レモン、トニー・カーティス助演のコメディ映画「お熱いいのがお好き」”SOME LIKE IT HOT”だろう。


ここで、助演のジャック・レモンとトニー・カーティスは、女装に徹したニセの男性ジャズメンとして登場する。

それがモンロー主演の「お熱いのがお好き」の伏線となっている訳だが。

さて、
本当に女性だけで構成されたジャズ・オーケストラ(ビッグバンド)とは、どんなものなのか?

ジャズの歴史上では、白人女性、アイナ・レイ・ハットン(Ina Ray Hutton)のオーケストラ「アイナ・レイ・ハットンのメロディアーズ」(Ina Ray Hutton and her Melodears)がもっとも有名だ。
曲名:ハットン・クラブ・シェイク

Ina Ray Hutton and her Melodears - Hutton Club Shake


スイング時代当時のジャズクラブの入場風景が垣間見れる貴重な資料でもある。



テルマ・ホワイトのビッグバンド
Thelma White and Her All-Girl Orchestra
(曲名:チューチュー・ブギー)(Choo choo Boogie)



当時、「ホット・ジャズ」の対極にあるとされた「スイート・ジャズ」においては、フィル・ストーニーのガールズ・オーケストラ(Phil Stalny's Girl Orchestra)があげられるが、これは男性リーダーのストーニーが女性を売り物にした商業主義的な例であり、音楽史的なジャズとしては蔑視されている。しかし、ジャズにおける女性プレイヤーの活躍として見逃すわけには行けない。
曲名:タイガー・ラグ
(Tiger Rag)
posted by Jersey Bounce at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | Jazz独白 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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